ウルトラ怪獣名鑑 希望の轍編 レビュー

ウルトラ怪獣名鑑 希望の轍編 全5種。 1個850円+税。2019年8月26日発売。

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2007年に1度は終了したウルトラ怪獣名鑑。 初代マンからエースまでのタイトルを次々リアルな造形と塗装で立体化していった傑作食玩です。

 

途中で、ウルトラ戦士と怪獣との対決シーンを中心に値段とボリュームをアップした「ウルトラ怪獣戯画」も名鑑と同時に展開。こちらはウルトラマンレオまでのタイトルをラインナップしていました。

初代とセブンは全タイトルをコンプリートしたものの、帰マンとエースは半分ほどタイトル化した時点でシリーズ終了。これは当時ショックだった。

 

 

因みに私が初めて買った怪獣名鑑は、「ウルトラセブン篇 1」のワイアール星人でした。当時、小学2年生。ビラ星人やペガッサ星人、キングジョー等が書かれたパッケージにワクワクしながら開封して出てきた、顔がどこかも分からない緑の宇宙人に困惑したのを覚えてます。正に緑の恐怖。

...怪獣名鑑のおかげでワイアール星人を知ることが出来、今では思い出深い宇宙人の1人です。テレビシリーズでも再登場しないかなぁ??

 

 

 

12年の年月が経ち、遂にその怪獣名鑑が2019年2月に復活。個人的には「あの怪獣名鑑が復活?!」とかなりの衝撃的なニュースでした。更に半年後、その復活した怪獣名鑑の第2弾が発売。シリーズ続くのか!!嬉しい!!

値段はシリーズ開始当時の4倍以上になってますが、これは時代の流れとして仕方ないなと思います。むしろクオリティを優先してくれたことに感謝。

 

色々感慨深い気持ちになったのではてなブログに登録し、初めてレビュー記事を投稿していきたいと思います。

 

ラインナップとしては、当時シークレットとして1弾につき1つ枠があったウルトラQより5種類。モノクロのみです。シリーズ続くのが嬉しいと同時に、またウルトラQかーい!!という気持ちも無くはなかったのが本音。

平成シリーズやってほしいなぁ。

 

 

パッケージ/ミニブック 

 

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以前はブラインドパッケージだったものの、値段が爆上がりした為か中身が選べる親切仕様になっています。何が出るか分からないワクワク感も名鑑の魅力だったので、ちょっと寂しい様な気もする。

パッケージには「名鑑シリーズ」のロゴも健在。懐かしいです。

 

ところで今回のサブタイトル「希望の轍」って凄いタイトルつけたなホント。

 

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名鑑シリーズではお馴染みのミニブックも付属。各話の解説と、コラムが載っています。

当時の怪獣名鑑のミニブックは出演者、監督などの裏話が多数載っていてそれだけでも大変価値のある資料となっていました。

 

制作No.と放送年日とばっちり記載。

ウルトラQウルトラマンは制作No.と放送話に大きく違いがあって、「ゴメスを倒せ!」は制作No.12で放送第1話。そういう知識を小学生時代に一生懸命覚えていた記憶があります。

 

 

 

1.古代怪獣ゴメス /原始怪鳥リトラ

 

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「ゴメスを倒せ!」より、ゴメス対リトラの名シーンを再現。

ウルトラ怪獣戯画の第一弾のシークレットが「ゴメスを倒せ!」だったので、2度目の名鑑化となっております。(戯画の物は未入手。もはや幻のアイテム)

ゴメス自体は、番外編の「ウルトラパノラマファイト」にもラインナップされてました。

 

2体もフィギュアが入っていてとてもお得感も2倍。当たり枠ですね。(今回は中身選べるけど)

 

ゴメスアップ。

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尻尾の唸りが凝ってる印象。牙までしっかり塗装されてます。

ゴメス自体は、最近はゴメス(S)としての活躍が多いです。

 

リトラアップ。

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小サイズながらも、尻尾の斑点模様まで再現されてます。流石は名鑑...!!

羽の造形も細かいです。

目は黒目のポッチのみ。流石に白眼を描くのは難しかったか。

小屋や線路まで作り込まれているのが良いですね。

 

余談ですがツブコンPVに出てくるゴメスvsリトラの新規映像がめちゃくちゃカッコいいです。

というかツブコンのPV自体が神動画です。

https://youtu.be/1y3222aU5Gc

 

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因みにサイズは1円玉とほぼ一緒。小さいのによく出来ている...

 

2.冷凍怪獣ペギラ

 

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「東京氷河期」より、ペギラ

ペギラの名鑑化も3度目。

怪獣戯画の2弾で「ペギラが来た!」のタイトルでペギラがシークレットとしてラインナップされていました。

あとパノラマファイトで初代マンと対決してましたね。

どっちも未入手なのでラインナップに入るのは嬉しい。

 

ペギラアップ。

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個体差か、気持ち黒目が大きくて可愛くなってる。

牙は一本一本塗装されてます。

体表の再現度がとてつもなく高いです。

 

坂本監督のインタビューによると、ウルトラギャラクシーファイトにもペギラが登場するとのこと。活躍が今から楽しみ。

https://tamashii.jp/special/shf_ultra/galaxyfight/

 

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背中までしっかりディテール入ってます。

 

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台座。壊れた建物はハリボテで、裏面はディテール等ありません。たぶん実際の現場でもミニチュアはこんな感じだったんだと思う。

そしてスペースの関係か、左足の爪はミニチュアにめり込んでしまってます。

 

その他瓦礫とかが一体成型で造形されてます。

 

 

3.コイン怪獣カネゴン

 

 

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恐らくウルトラQで1、2を争う人気怪獣カネゴンが堂々ラインナップ。

 

超獣名鑑の1弾でシークレットとしてラインナップされていたので、2度目の名鑑化となります。前回はコインを貪るシーンでしたが、今回は途方にくれてるシーン(多分)

 

横から。

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カネゴンってこんなシワシワしてたっけ。

シワの上からドライブラシが施されています。

因みに今弾の中で怪獣単体のフィギュアで1番ボリュームがあるのはカネゴン

 

下から。

 

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尻尾はお尻の下に造形されてます。お尻で踏んじゃってるけど痛くないんだろうか。

 

 

手には草を持ってます。草ってか、棒になってるけど。哀愁漂うフォルム。

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4.海底原人ラゴン

 

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ウルトラゾーンですっかりギャグキャラが定着した感のあるラゴン。スーツは雄、雌、子どもと3体も新調されてる上に、ウルトラマンギンガ出演時に頭部はもう一度作り直されてる。近年の円谷はラゴン推しですね。

 

ウルトラマン第4話「大爆発五秒前」に出てきた雄ラゴンは立体化されてるし、パノラマファイトでもザラブ星人と戦ってるので、事実上3度目の名鑑化。「海底原人ラゴン」のタイトルとしては初の名鑑化となっています。

 

ラゴンアップ。鼻の穴まで塗装されてます。細かい。顔は似てるようなそうでもないような。

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横から。最初、足輪がついてるのかと思ったら只のスタンドでした。無くても自立出来ます。

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背中。背ビレのグラデーションが綺麗。

 

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台座アップ。

 

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ゴメス/リトラやペギラの台座が凝ってた分、物足りなさを感じる。

一応海の部分と砂の部分で質感が違っていたりと拘りは分かるけど、アイキャッチになるものが何もないので寂しい。

 

かと言って、これ以外のシーンをラゴンで選べるかというとイマイチ思い浮かばないし...船とか、ヤシの木とか?(...ちっちゃいラゴン、とか??

 

今弾で1番ボリュームがないのはラゴン。コスト調整を担ってたりするのだろうか。

 

5.宇宙エイ ボスタング

 

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正真正銘、初の名鑑化なボスタング。そもそも他の4種と違って立体化自体が貴重なので、よくぞ出してくださりましたありがとうございます。

ミニブックでも突っ込まれてますが、思ったよりも弱かった印象のある怪獣。これは爆死寸前の姿を切り取ったフィギュアなのです。

 

全くの余談ですが、「宇宙司令M774」ってサブタイトルが出てくるところがめちゃくちゃカッコいいのが鮮明に記憶に残ってる。1文字ずつカタカタって出てくるんですが、あれは痺れる。(あと1/8計画のやつも好き)

 

ウルトラギャラクシー大怪獣バトルNEOにキール星人グランデが出てきますが、彼が載っている宇宙船がボスタングの形をしているのが芸コマ。そんなキール星人はウルトラマンタイガ9話で久々に登場予定です。

 

 

上から。

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目が付いてます。まじまじとボスタングの姿を見るのが初めてなので、新鮮。

 

 

下から。

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ニコちゃん顔が付いてます(?)

お腹の穴は波に刺す用。

 

 

台座。

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荒れる波を造形とグラデーション塗装で再現。めちゃくちゃ細かい造形だけど、限界も感じる。モノクロだから波って分かりにくいというのもあるかも。

クリアパーツとか使って欲しかったかなあ。コスト的には厳しいか。

 

 

 

最後は1弾と集合写真で。

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壮観!!!!

 

ここまで集めたら、ウルトラQ全タイトルコンプリートして欲しい気もするし、でも平成をやってほしい気もする。

Qのメジャー怪獣は一通り出してしまった感じはある。あとはナメゴンとか??(ナメゴンは怪獣名鑑戯画報で出てたか)

 

いずれにせよ、塗装コストなどが10年前と全く異なる状況で怪獣名鑑を一般販売してくれるだけでもめちゃくちゃありがたいので、ぜひシリーズ続けて欲しい。

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。